ランキング参加しています!

被災地出身として、今村復興大臣の辞任について思うこと(2)

シェアする

スポンサーリンク

辞任が決まった今村復興大臣。

彼の辞任が適切なものであったのかどうか、私なりの意見を述べていく。

被災地出身として、今村復興大臣の辞任について思うこと(1)の続きであるので、まずはこちらを読んでいただきたい。

「東北でよかった」発言の真意

本当に東北でよかったとは思っていない

辞任の決定打となった「東北でよかった」発言であるが、この発言の真意はあまり報道されていない。

確かにこの発言だけを切り取れば問題であるが、この発言から今村復興大臣の本心が見え隠れしてるなどといった考えはさすがにおかしい。

そもそも、被災者に寄り添うことができるのは被災者だけである。

同じ痛みを受けたものでなければ、心から寄り添うことはできない。

私は、今回の発言を非難している議員の方々に言いたい。

あなたたちの本心はどこにあるのでしょうか?

与党内部での非難は、単なる事態の火消し用の発言であろうし、野党からの非難は、自分たちが政権を担いたいがための発言にしか思えない。

特に、首相に任命責任があるというのはどういうことなのだろうか。

確かに任命した人が問題を起こせば、その責任は多少なりとも任命した首相にあるだろう。

だが、誰に頼んだって何かしら問題はあると思うし、少なくとも任命してから現在に至るまでは何の問題もなく任務を全うしてきた。

任命責任を問われるのは、任命直後にボロが出たりした場合であろう。

そして私が声を大にして言いたいのは、これだけ問題が続出している自民党よりも民進党は信頼されていないというのが問題であるということである。

野党の役割は、与党に対して対立軸と対案を示していくことにある。政治に緊張感を生み出し、いつでも政権を交代できますよ、と示すのが役割なのである。

現在の野党は、この役割を果たしていると言えるのか?

ただ批判していればいいというわけではないし、それこそ任命責任が~などと騒ぎ立てている場合ではないのだ。

野党がすべきことは、「福島県外の自主避難者についても、このような体制で対処していくことが必要である。我々なら復興関連の諸問題に対してこのような案を提案し、実行できる。大臣にはこの人が適任であり、現行の大臣よりもこのような点で優れた考え方をしていると考える。」というような趣旨の議論を生むことであろう。

それもなしに「アイツじゃだめだ」と騒ぎ立てているだけでは何の意味もない。邪魔なだけである。

国民の不信感は野党の振舞いにもあるということを自覚していただきたいものである。

発言全体を見れば、そこまで問題視する発言ではない

さて、話が少しそれてしまった。

今回の「東北でよかった」発言は、防災対策に関する話の中のワンシーンである。

被災者の私としては、確かに少し気になる発言だったとは思う。

だが、確かにあの規模の震災が首都圏で起これば被害はより甚大なものになっていたであろうことは間違いないとも思う。

もし首都圏であのような震災が起これば、東北よりもたくさんの人が亡くなり、たくさんの問題が起きたであろう。

私は、関東に引っ越してきて3年ほど経つが、正直に言って関東の人々にとって東日本大震災は他人事だったのだなと思っている。

防災だなんだと騒がれているが、しっかりと準備している人はどれほどいるのだろうか。

クルマで逃げようと考えていたりしないか?通信手段がすべてストップすることをちゃんと想像できているだろうか?近所の人を助ける準備はあるか?

東北では、震災の前にも大きな地震を経験している人は多い。少なくとも関東圏に住んでいる人々よりは、防災への意識や近所での協力体制というのは整っていた。それでもあれだけの甚大な被害である。ましてや関東で起きたら…と考えれば、大臣の発言の真意は汲み取れる。

私が言いたいのは、大臣の発言の揚げ足を取る前に、防災に対する一人一人の考え方を正さなくてはならないということである。この発言をきっかけに、防災への意識を高めるべきだと思う。

発言の真意を汲み取れば、関東圏の防災対策や意識改革が必要であることを訴えているということに気づくはずなのだ。本来そのような報道こそが意味を持つと私は思っているのだが。

ぜひ、みなさんにも考えてみてほしい。

続きは「被災地出身として、今村復興大臣の辞任について思うこと(3)」で述べることにする。

トップへ戻る